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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter16 『触れてはいけないもの』 16-1


ピンポーンッ

(誠司のデスクの、呼び出しランプが点灯した。)

カチャッ

「はい。」

(デスクに歩み寄り。 事務室に繋がっている受話器を取る。)

「春日です。 どうしました?」

[「市長。 受付より、お客様がお見えです。」]

[「15時に予定の、FOT代表の方が2名、いらっしゃいました。」]

「分かりました。 お通しして下さい。」

(誠司は、笑顔で受話器を置いた。)

カチャンッ

「丁度3時ですね。 聖さんでは、

こうは行かないでしょう。」

(三笠は、ソファーから立ちあがった。)

「・・! その・・っ・・。 能力者とやらが・・。」

「二名も来たと言うのですねっ!!」

(思わずのけ反り、壁側に避難した。)

「三笠さん。 心配には及びません。 そんなに警戒しなくとも。」



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