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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter16 『触れてはいけないもの』 16-9


夏っちゃんは、変わるかもしれない。」

(聖は遠く、潮風の。 海岸線へ思いを馳せた。)

(晃は、聖の肩と触れ合う距離で。
背を向け。)

(互いにすれ違う視線のまま。 聞いてみたかった問いを、
聖にぶつけた。)

「お前は、“闇”の存在と。

夏樹が、関わりがあるのだと思っているんだろう。」

「それを確かめるために。

彩に。 研究所に依頼している。」

「知ってどうするつもりだ?」

「欠片を。 取り出すことができれば。

“闇”は消える。」

「このまま、地道に、お前が頑張れば。

今より早くかたがつく。」

(聖は、街へ視線を向け。 晃の言葉を聞くと、
うつむき、微かに笑い始めた。)

「くっくっ。 晃君。

僕が頑張ったくらいじゃ。 謎は解けないさ。」



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