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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter17 『面影』 17-10


「・・はっ。」

(艶は、我に返り、三笠よりも側に来ていた誠司を見て。
一瞬のうちに、全ての炎を消しさった。)

ヒュオッ

「・・すまぬ。

腹が立ったのでな。」

「許せ。」

(三笠は、床にはいつくばったまま、安堵して。 息を飲んだ。)

「・・ふぅ・・っ・・。

生きた心地がしませんっ・・。」

「これが・・っ、能力者だということは・・、

良くわかりました・・。 市長・・。」

(誠司は、苦笑した。)

「すみません、艶さん。 剛さん。」

「僕の秘書は、まだ、

受け入れられないようです。」

「気にするな。

艶だって、本気じゃねぇ。 本気なら、部屋ごと燃えてる。」



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