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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter17 『面影』 17-4


古い友人です。」

(誠司は微笑み、腰を上げた。)

「皆さんこちらへ。

お茶でも飲んで、話しましょう。」

「三笠さん、お願いできますか?」

(誠司は、窓際の三笠に声をかけた。)

「はっ・・、はい・・。」

「只今・・。」

(三笠は、若干足をふらつかせ。 給湯室へ向かった。)

「なんだ。

聖の知り合いか!」

「だから、俺たちを代理によこしたんだ。」

「あいつ。 前もって言ってくれりゃ良いものを。」

(室内の中央。 テーブルをはさみ、
向かい合い、三人は席に着いた。)

(剛は、笑い、ソファーの一つを占有した。)

「・・、あやつは。

いつも、肝心なことは語らぬ。」

「よけいな事ばかり口ばしり。 大事なことは伝えぬ癖がある。」



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