HOMENovel
Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter17 『面影』 17-5
(気を許した艶は、いつもの様子に戻った。)
「くすくすっ。
彼は、昔から、そういう所があります。」
「だから、誤解されてしまうのでしょう。」
(用意していたお茶菓子を艶に差し出し。
誠司は微笑んだ。)
「艶さん、剛さん。」
「メンバーも増えたのでしょうね?」
「僕が、聖さんと出会った頃、
聖さんと晃さんの。 お二人でしたから。」
「そうなのか?」
(艶が興味を持って、誠司に振り向く。)
「その頃のことは、知らぬ。
剛も知らぬであろう?」
「俺が、メンバーに加わったのは
一番最後だしな。」
(三笠が戻り。 恐る恐る、紅茶を剛の前に
差し出した。)
「サンキュー。」
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』