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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter18 『刷り込み』 18-5
「思うけど・・。
機密をうるさく言う割に。 FOTは見た目が派手だよな。」
「執事とか、メイドとか・・。
かえって目立つよ。」
(夏樹は小さく愚痴をこぼした。)
「おまけに公用車がこれなのは、腑に落ちない。」
(心地よい後部座席のクッションにもたれながら。
聖から届くプレゼントを。 どうにか避けられないかと
考えていた。)
「くすくすっ、そうですね。」
「中でも、派手なのは聖様のような気がします。」
「恐らく、この仕事着の制服も。
深い意味は無く。 聖様のただの趣味でしょう。」
「・・かもな。」
『どうせ贈ってくれるなら。
目立たないものを贈ってくれれば・・。
使い道もあるんだけど。』
(菖蒲は、橘がどこから現れるかとモニターを見つめ話した。)
「静乃さんの噂では、メイさんは、聖様の好みに
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