HOMENovel
Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter19 『甘い誘惑』 19-2
「いつものところへ行く?
あのお店の紅茶。 とっても美味しいよね。」
(隣で、小柄なチイが微笑んだ。)
(焦げ茶色にカールした、短い髪が品良く。 茶色のリボンで留められている。
小さな頬に、丸い穏やかな瞳が優しげだ。)
(白いブラウスの胸元に赤い小さなリボンを留めている。)
「ハーブティーに、しようかな?」
(微笑んだ。)
「紫苑は・・もちろん?」
(佐織の問いかけに、紫苑の頬が紅潮した。)
「ストロベリーカフェの、いちごスペシャル〜v」
(嬉しそうに、軽やかに
ステップを踏む。)
「行こう、行こうっ〜♪」
(紫苑は、二人の腕に飛びついた。)
「ふふっ」
「あっ! 紫苑〜。 わたしが先よっ。」
「ひっぱらないで〜っ。 もうっ!」
(二人は、紫苑に引かれ、ストロベリーカフェへ急いだ。)
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