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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter19 『甘い誘惑』 19-7


「ニャァ」

(商店街に、開けた広場に辿り着き。
子ネコは、小さな鼻を向けた。)

「ニャーッ」

(中心に、丸く。 円形に開かれたカフェスペースがあり。)

(緑のパラソルの立つ。 白テーブルとイスが
たくさん置かれている。)

(人々は、天気の良い日は、
読書でくつろぎ。 四方にある。 いくつもの飲食店、
カフェで食事や。
お茶が出来る、開放的な場所だ。)

ザワザワザワッ

(側に、大きなスーパーがあり。
駅に近いその場所は、風見市の中で、人通りが多い。)

(緑のパラソルのテーブル席、すぐ側に。
とても人気で、行列が出来ているお店がある。)

「ニャァ」

(黒ネコは。 お店から漂って来る
何とも言えない、
甘く香ばしい香りに。
惹かれ、テーブル席に近づくと。

そっと、誰も座っていない白い椅子の下に。
しゃがんだ。)

***



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