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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter19 『甘い誘惑』 19-9


(カフェ店員の声に、三人の隣で応えたその人物に、
紫苑、佐織、チイは。 思わず目を見開いた。)

「・・!」

「///」

「・・まぁ。」

(隣で、
三人の視線が、釘づけになっているのに気づかず。)

(菖蒲は、店員に勧められた。 いちごスペシャルを楽しみに
嬉しそうに、立っていた。)

(普段街中に、いるとは到底思えないその人物は。
三人が、見上げる程の長身で。
黒い燕尾服姿。 黒いネクタイが夕日に煌めく。)

(胸元の白いハンカチと白手袋。 自然に調和した、金の装飾。
物腰に気品が漂い。
いるだけで、その場の空気が変わった。)

「・・、佐織ちゃん・・。」

「・・かっこ良い人〜っ。」

(紫苑が、思わず見とれ、佐織をつついた。)

「しっ、執事っ!?///」

(佐織は、突然、側に現れた、
現実離れして。 あまりに理想的に背の高いその男性が。
夢ではないかと、もう一度瞳を
大きく開いた。)



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