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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter20 『迷子』 20-13


「はっ・・。」

「ひよこが居ない。」

(夏樹は、後部座席から菖蒲を掴もうとしていたが。
ふと、動きを止めた。)

(菖蒲が、クレープを買いに行った時から、
静乃の資料を読み始め。

全く注意を払っていなかった。)

「まずいな・・。

車の外に出ていないだろうか?」

(初めからひよこの効果に期待していなかったので、
気に留めていなかった。)

(夏樹は嫌な予感がして、
車内を見渡し。

白の毛布をはがした。)

「ん〜・・寒いよ〜・・、夏っちゃ〜ん・・。」

『居ない。』

「ふぅ・・。 大したことは、無いと思うけど。

一応、探して来よう。」

「橘さんが、空間融合機だって言っていた。」

「試作段階だっていうのも、気になるしな。」



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