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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter22 『雪の中の幻』 22-14


コォォッ

(風が、スニーカーの足元を、円を描き。
夏樹と紫苑の周りに湧き起こる。)

【ゴォォッー!】

(“闇”は、響く、唸り声を上げ。
無数の足で、素早く2人に接近した。)

ゴオッ!

(“闇”の動きを待っていた、夏樹は微笑み。
2人は、強い風と共に、空へ舞い上がった。)

ガシャーンッ

(“闇”は、2人を捉えそこね。 そのまま、スピードを落とせず。
背後の商店に激突し。 店を屋根ごと吹き飛ばした。)

「はぁっ。」

『すごい力だ・・。』

『当たったら、ひとたまりもない。』

カシャーンッ

(砕け飛ぶ、屋根と瓦礫の音を聞き、
夏樹は、上空から。 商店の下でうごめく、“闇”を見つめた。)

ズズッ・・

(ダメージを受け、うごめいていた“闇”の身体は、
再び。 突如、瓦礫を突き破り。



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