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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter22 『雪の中の幻』 22-15
2人のいる上空へ、伸びあがった。)
『・・早い!』
ドンッ!
「きゃぁぁっ!」
(夏樹は、上空で紫苑を右腕に抱きとめ。
傷ついた左手に。 瞬時に強い風を集め、
“闇”の攻撃を受け止めた。)
「・・っ!」
バリッ バババッ・・
(夏樹の風に、流動する長い。 黒い“闇”の身体が、砕け。
“闇”の飛沫が、弾き飛ばされた風に。 辺りに飛び散った。)
(しかし、長く溶岩の様に続く“闇”の身体は、砕けながらも。
すべて消え散る前に、
2人の元に、届いた。)
【ゴォォッ!】
(“闇”の唸り声が、耳元に響く。)
「・・!!」
(夏樹の傷ついた左腕は。 夏樹自身が込めた、強い風の力に耐えきれず。
迫る“闇”の圧力に、支えきれなかった。)
「あぁっ!」
(一瞬途切れた、風のバリアに。
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