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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter22 『雪の中の幻』 22-3
どこまで続くとも知れない、白銀の丘の上で。
冷たく、凍えているようだ。)
『こんな、冷たいところにいるから。
僕は、低体温なんだよ・・。』
(夏樹は、なぜかふと、そんな可笑しな事を思った。)
『ここは、どこだろう?』
『きっと、どこかの空間に飛ばされたんだ・・。』
『“闇”は、どうしただろうか?』
(夏樹は、右腕の、紫苑の重さを、確かめ支えた。)
『・・聖の創ったプレゼントは・・、
やっぱり信用出来ないな。』
サァァッ
(雪の丘の上に続く、小さな夏樹の足跡の他に。
もう一つ、足跡があるのが見えた。)
『もう一人いる・・。』
(幼い夏樹は、一本の枯れ木の下で。
膝をついてしゃがんだ。)
(しゃがんで、うつむいている幼い夏樹の隣に。
歩み寄る。 小さな足。)
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