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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter22 『雪の中の幻』 22-4
サクッ・・
サクッ
(淡雪の上に、舞い降りたのは。 小さな、白い素足の少女だった。)
(雪の様に、透き通る。
白い、小さな少女は、冷たさも気にせず。 裸足のまま、幼い夏樹の側に寄った。)
『!』
『あの人は・・?!』
(やわらかに揺れる。 深い紺色の、短いソバージュの髪。)
(それは、夏樹に見覚えのある人だった。)
『こんなにはっきりと、近くで母を思い出したのは、
いつ振りだろう。』
『だけど・・。』
『この人・・だったのだろうか・・?』
(夏樹は、目の前に現れた、小さな少女の姿に。
困惑した。)
サクッ・・
(白い肌の素足に、揺れる、長く白いワンピース。)
(柔らかに繊細な、無数のレースが折り重なる。
美しい裾が。 小柄な少女の身体に、しなやかに舞う。)
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