HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter22 『雪の中の幻』 22-9


サァァッ

(光柱が消え。 現実に引き戻される瞬間。 幻の少女の声が
夏樹に届いた気がした。)

(小さな少女は、優しく微笑んでいた。)

【大丈夫。】

【きっと・・出来る。】

【それで・・、

良いのよ・・。】

***

バリバリバリバリッ

コオッ

(淡い黄色の光柱の。 空間通路を抜け。
夏樹と、紫苑は。 再び、小町通り商店街の、別空間へと引き寄せられた。)

バリッ

「・・・痛・・っ!!」

(夏樹は、先程まで見ていた。 現実の商店街と見紛うほどにそっくりな。
景色を映し創り出す、
異空間の中に。)

(強い、左腕の痛みと共に、呼び戻された。)

ポッ・・



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ