HOMENovel
Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter23 『温度差』 23-7
「菖蒲くん。 無事?」
「出口を見つけるから、もう少しだけ頑張って。」
(空間の激しい気流で、何も映っていないモニターに。
静乃は、向こうからこちらが見えている可能性にかけて、
微笑んだ。)
***
『・・静乃さん・・!』
(菖蒲は、モニターに映る静乃の笑顔に、
励まされた。)
「私と白さんは無事です。」
「ですがっ、夏樹様を見失いました・・。」
「今、白さんが。 おそらく小町通りの異空間への、空間の扉に
リムジンを留めてくれています。」
「位置を特定出来ますか?」
(静乃は頷いた。)
[「了解。」]
ピッ
(静乃からの通信が切れた。
連絡が着いた事で、菖蒲は安堵し。 長い溜息をついた。)
「・・はぁ・・。」
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』