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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter24 『選択』 24-12


「しかも、夏っちゃんと、戦闘中一緒に居ただろう?」

「夏っちゃんが能力者だと、

筒抜けだ。

おまけに、総司令官である僕の姿も見ている。」

(聖の白いネクタイに留められた。 ネクタイピンには、FOT No.1と金色の文字が
刻まれている。 Fの文字を象った鍵の紋章。 両脇に、赤い翼。)

「・・深く知ったわけじゃない。」

「何より、

無暗に人の記憶を、操作して良いなんて。

僕は思わない。」

(夏樹は、一呼吸置き。
ゆっくりと、話した。)

『伝わってくれ。』

「嫌な、辛い記憶は。 消せたら。

それは・・便利だ。

それで、楽になるなら。

それも良い・・。」

「気持ちは分かる・・。

だけど、その理由が、組織の機密を守るためならば。



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