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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter24 『選択』 24-14


守ってあげなくちゃいけない。」

「それが出来るなら。」

「聖。」

「僕らに、決める権利はない。」

「国家機密組織だからって、何だ?」

「力を使っていい理由にはならない。 少なくとも、

彼女に。 どうしたいか、選ばせるべきだ。」

(聖は、夏樹の言葉に驚いた。

聖には、夏樹が。 急に、大人びて見えた。)

「へぇ・・。」

「子供の成長が早いっていうのは、

本当だね。」

「は?」

(返って来た言葉に、夏樹はあっけにとられた。)

「くっくっ。 いや、

独り言だ。」

「父親になるっていうのは、

幸せな事だな。」



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