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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter24 『選択』 24-15


(金色の瞳は、微笑んでいた。)

『だめだ。 全く話にならない・・。』

(夏樹は、思い切って、気持ちをぶつけたつもりだったが。
届いていない様子に、
頭を抱えた。)

「それが、

夏っちゃんの決めた事だね?」

(聖は、心の中で。
何かを決めた様だった。)

「・・え?」

(夏樹は、顔を上げた。)

「さて。

まずは、自己紹介からだ。」

「ん・・っ。」

(夏樹は、身構えた。)

(聖は、夏樹に近づき、背後に顔を向ける。
首元に、息が触れる距離で、金色の瞳が鋭く光る。
相変わらず、うつむき顔を見せない紫苑を覗いた。)

『・・!』

(むせ返るバラの香りに、
夏樹は身を引き。 紫苑を後ろに強くかばった。)



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