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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter26 『予感』 26-11


「くすくすっ。 ですね。」

(メイは、千波の笑顔に、笑った。)

トクンッ

トクンッ

(その時。 千波は、突然。

胸の中に、何か。 温かなものを感じた。)

「・・ん。」

(思わず、自分の胸に手を当てる。)

『何かしら?』

「? 千波様。

どうかなさいましたか?」

『・・夏樹?』

「ううん。

何かな?

夏樹が、ドキドキしてる。」

(千波は胸に手をやり。 夏樹に伝わる、
湧き上がる不思議な予感を。 肌に感じた。)

「・・どうしようっ、大変っ!」

バッ



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