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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter27 『我がまま』 27-13


(夏樹は、押し寄せる出来ごとに。
すでに自分の怪我どころではなくなっていた。)

「くすくすっ。」

(菖蒲は、苦笑した。)

***

「はぁ〜・・、良かった。」

「無事みんな、合流出来たわね。」

(静乃は、風見ヶ丘高校、職員室の中に設置されたFOT分室の中で。
大きく背伸びをした。)

「もう。

冷や冷やさせるんだから、菖蒲くんは。」

カチャッ

(静乃は、手元で。
緊急用にロックしていた、FOT分室の扉の鍵を開き。)

(温かなコーヒーを入れようと。
カップを片手に席を立った。)

トットッ

ガラッ

(教員机から、少し離れた位置で。
静乃は、コーヒーカップにサーバーから注ぎ。)

(誰かが、FOT分室の扉を開く音を聞いた。)



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