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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter27 『我がまま』 27-14


『菖蒲くん・・?

にしては、帰りが早すぎるわ。』

(静乃は、コーヒーカップを片手に、
再び教員机に向かった。)

(机の前。
椅子の上に飛び乗り。
興奮気味に、パソコン画面や、いくつものモニターを見つめる
小さな人影がある。)

「すっげーな〜っ。」

「こんなっ! でっかい“闇”のけはいっ!

オレ、今まで見たことないっ!」

「うっわ〜っ。

めちゃくちゃ、強そう!」

「夏っちゃん、だいじょうぶだったのかっ!?」

「静乃っち?」

(椅子の上で、飛び上がり興奮している数馬に、
静乃はあきれて微笑んだ。)

「数馬くん。

だめじゃない。 何時だと思っているの?

小学生は、とっくに下校の時間ですよ。」



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