HOMENovel
Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter27 『我がまま』 27-7
「それで、
学校の外での事だけど。」
(聖は、楽しげに、言葉を続けた。)
「幸い、彼女の家は。
小さなアパートを経営していて。」
「今は、借主が居ないそうなんだ。」
「ちょっと、待ってくれ・・。」
(夏樹は、聖の言葉を遮ろうとしたが、
聖は気にせず。 続けた。)
「心配は、要らないよ。
小さいと言っても、丘の上に立つ。 遠くに海が見えて。 真っ白なかわいい
二階建ての建物で。 結構中は、広い。」
「僕は、気に入ると思うな。
snow dropって言うアパートなんだ。」
「ちょっと、待てってばっ!」
『気に入るとか、気に入らないとか・・。
そんな問題じゃないっ。』
「・・・っ。」
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』