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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter28 『姉弟』 28-12


「ああ・・。 そうだな。」

(二人は、紫苑の寝顔を囲み。 玄関のオレンジ色のランプの下で。
微笑んだ。)

ガチャッ

「お帰りv 夏樹。」

(夏樹が開ける前に、千波がドアを開け、迎え入れた。)

「・・ただいま。

千波ちゃん。」

(夏樹は、一瞬驚いた後、千波に笑顔を向けた。)

「あ〜あぁっ! またっ、こんなに汚してっ!」

(千波は、かわいいエプロンを掛け。
一際手のかかる、弟を待ち構え、両手を腰に当て。
夏樹の前で、ピンクの頬をふくらませた。)

(夏樹と良く似た、少しくせづく短い髪に、クローバーの小さなヘアピン。
ポップでカラフルな服にかわいいエプロンが似合う。)

「ご、ごめん・・。」

「下ろしてもらったばかりなのは、知ってたんだけど・・。

服の事まで気にしている余裕は、とても無くて・・。」

(夏樹が真面目に答えるので、千波は面白くなり笑った。)



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