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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter28 『姉弟』 28-3
「ん・・。
彩さん、聞いたんだ?」
「そうなんだ。
事の流れで・・。」
「流れで?
くすくすっ。 大変ね。 まぁ、がんばって。」
「・・・。
彩さん、応援する気ないでしょう?」
「あら、そんな事ないわよ。
ただ、ちゃんと健診には来てね。」
「・・別に、具合が悪いわけじゃないから。」
(気に留めない夏樹に、彩が念を押した。)
「低体温が、気になるでしょう?」
「気づいていると思うけど、
あれって、結構。 周りにも影響するの。」
(彩が変に深刻な顔をするので、夏樹も気になり、
振り向いた。)
「え?」
「寒いのよ。 周りに居る人たちが。」
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