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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter28 『姉弟』 28-7
「真紀ですっ。 真紀ですよ。
先月の、健診の時以来ですね?」
(愛想の良い、笑顔が、夏樹と菖蒲の前で弾けた。)
「そっちは、菖蒲さんですよね?」
「はい。
これは、御無沙汰しております。」
(菖蒲は、真紀に微笑んだ。)
(真紀の、明るい茶色の肩程の長さの髪は、頬を包み。
丸みを帯びカットされ、穏やかな真紀に似合っていた。)
(彩程ではないが、重要研究施設に似つかわしくなく、可愛くラフな靴を
履いている。)
「確か、研修で、
入られているんですよね?」
「彩先生の、助手だとか。」
(菖蒲は、真紀に愛想良く応じた。)
「そうなんです!
なかなか、FOTの皆様にお会いできないから。
今日、いらっしゃると聞いて、とっても楽しみで。」
(大臣たちとは、全く違ったタイプの興味を、自分に持っているらしい真紀に、
夏樹は、少々戸惑った。)
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