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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter29 『ふつつかな』 29-16


「よろしくねv」

(明るい笑顔の千波に、紫苑は笑顔で応えた。)

「はい! こちらこそっ!」

(明るいベージュ色の髪を大きく揺らし、
紫苑は、千波に。 ぺこりとお辞儀した。)

(2人の様子をドアの外で見守りながら。
夏樹は、複雑そうな顔をした。)

「・・何だ、このやり取りは。」

「くすくすっ、何でしょうね?

どこかで、見た事がありますね。 夏樹様。」

バシッ

(夏樹は、無事な右手で、菖蒲の背中を軽く殴った。)

「うるさい。」

「くすくすっ。」

(なぜか分からないが。 夏樹の中に、
不思議な。 温かな気持ちが、湧き上がっていた。)







『ふつつかな』
Chapter29 End

Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ



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