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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter29 『ふつつかな』 29-5
「へぇっ。 やっぱり。 似てるもの!」
(千波は、紫苑が元気そうなので、安心して微笑んだ。)
「ふふっ。
夏樹〜!v」
「紫苑ちゃんが、起きたわよ〜っ。」
(千波は、開け放たれた部屋のドアへ向かい。
声を張り上げた。)
トットッ
「何?」
(ドアの向こうから現れた人物に。
紫苑は、息を飲んだ。)
『あの時・・助けてくれた。』
(細身の男性が、紫苑の前に立った。)
「春日紫苑ちゃんて言うんですってv」
「こっちは、夏樹。
雨宮夏樹よv よろしくねv」
(夏樹の代わりに、千波が互いを自己紹介した。)
(夏樹は、あいさつも構わず、紫苑の顔を覗き込んだ。)
「どこか、怪我しなかった?」
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