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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter30 『交換条件』 30-16
[「何か、ご迷惑をおかけしたのかしら?」]
(桜は、電話の向こうで不安そうだった。)
「いいえ。 申し訳ございません、桜様。 ご迷惑をおかけ致しましたのは、
私どもの方でございます。」
「詳しい事は、後ほど。 誠司様にお伝え致します。」
「申し訳ございませんが、先を急ぎますゆえ。 詳しい事が、決まり次第。
御事情は、誠司様より。 後ほど、桜様へお電話して頂く。という事に、
させて頂きまして・・。」
「まずは、取り急ぎ。 これから、FOT VIPが、紫苑様をご自宅まで
お連れ致します。」
[「え・・、ええ。 はい。」]
「また、蒲公英様は、こちらもFOTメンバーの風見ヶ丘高校教員が付き添っております。
同じく、ご自宅まで、お連れ致しますので。
どうぞ、ご安心を。」
[「そうですか・・。 良かったわ。
何だか、お手間を取らせてしまって・・申し訳ないですね。
お待ちしておりますわ。 よろしくお願いします。 橘さん。」]
(桜はともかく、二人が無事だと分かり。 安堵し、一旦電話を切った。)
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