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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter30 『交換条件』 30-18
「あ・・、ああ・・、そうでしたか。」
「二人とも、君と良く似ていて。
好奇心が強く。 人を放っておけない性格なんだろうね。」
(誠司は、昔。 未知の世界である、能力者の存在を初めて知り。
他に頼る方法が無かった事もあり、かなり強引に聖に接触を試みたことを思い出した。)
(聖は微笑んだ。)
「君も、随分。 人の事に、世話を焼いて。 しつこいくらいにお節介だったから。」
(聖の言葉に、誠司は、苦笑した。)
「すみません。」
「構わないさ。
君は、僕の《友達》だからね。」
(誠司は、青味掛かったスーツの襟元に止められた
小さな光るピンバッジを思い起こした。)
「・・それでは。
僕の娘たちには。」
「ああ。
《Friend》を渡す事になる。」
「我々の分室に入った、下のお嬢さんにも念のためにね。」
「そちらは、通常メンバーの《Friend》になるな。」
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