HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter30 『交換条件』 30-3


「それに、

私には、特別役に立つ様な、能力もございませんから・・。」

「今度ばかりは、本当に、申し訳なく思います。」

「夏樹様が、闇と出会い

大変な時に・・何のお力にもなれずに・・。」

(夏樹は、紺色の瞳を大きく見開き。 肩をすくめた。)

「何言ってるんだよ?」

「初めから、そんな事期待していないよ。」

(夏樹の言葉に、菖蒲は愕然として、
ショックを受けた。)

「・・・っ!///」

「・・夏樹様っ・・。

それは、あんまりでは・・。」

(菖蒲が、落ち込んだ様子だったので、
夏樹は笑った。)

「あっはっはっ。

そうじゃなくて。 戦闘に、戦力になるだけが、

支えになるとは、限らないって事だよ。」

「・・え?」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ