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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter30 『交換条件』 30-5


「・・!

急に、変に改まるなって、気持ち悪いだろう・・。

ただ、普通にしててくれれば良いんだから。」

「えっ!?///」

(自分が、果たして期待されているのか、いないのか。
菖蒲が考えている内に。 夏樹は、トランクを引き、リムジンに向かった。)

カララッ

「あっ、夏樹様。」

「ん?」

(菖蒲は、リムジンのドアに手を掛けようとしていた夏樹に追いつき。
トランクを受け取ると。
白手袋の手で、ドアを開いた。)

ガチャッ・・

「夏樹様。 snow dropまで、お二人をお送りした後、

私は一度、本部に戻りまして、

再度、夏樹様の元へ、《Friend》をお届けに上がります。」

「え?」

(菖蒲の言葉に、
リムジンに乗ろうとしていた夏樹が。 ドアから振り向いた。)

「聖が、そうするように言ったのか?」



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