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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter31 『交渉』 31-1
「願い・・ですか?」
「ああ。」
「君と、桜君の協力が
二つの願いを叶える為には、どちらも必要な事なんだ。」
(誠司は、思いを馳せながら。
聖のサラサラと流れる、光る銀色の髪の奥。
煌めく金の瞳を見た。)
「あなたの助けになれれば、僕は嬉しいです。」
(聖は微笑んだ。)
「誠司君は、人が良いし。
桜君は、優しいからね。」
「僕と居るより、幸せかもしれないよ。」
(ため息交じりの聖に、誠司は訝しがった。)
「え?」
「橘。 資料を。」
(聖は、隣に立つ。 橘に銀の指輪の光る手を向けた。)
パサッ
(向かい合うソファーの間にある机の上に。 聖は資料を開いた。
誠司の目の前に、見慣れた我が家、snow dropの資料が置かれていた。)
「これが、何か?」
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