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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter31 『交渉』 31-2


(訝しがる誠司に、聖は気軽に微笑んだ。)

「良いアパートだよね?」

(誠司は、聖の考えが読めず、首を傾げた。)

「・・はい?」

「今は、借主が居ないという事だし。

桜君が管理人なら、安心だ。」

「うちの可愛いVIPに、部屋を貸してくれないか?」

(誠司は、驚いた。)

『国で指定された能力者に対して。 そんな事が許されるのだろうか?』

「・・聖さんが構わないのであれば、

もちろん。 僕達は歓迎ですよ。」

「桜さんも喜ぶと思います。」

「小さいですから、一家族にしか

お貸し出来ませんが・・。 とても、景色の良い丘の上に建っているので。

どなたかと分かち合えれば良いと思っていましたから。」

(聖は微笑んだ。)

「君なら、そう言うだろうと思ったよ。」

「多少の危険は伴うが。 僕の結界で安全策を取らせてもらうから。

心配は要らないよ。」



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