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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter31 『交渉』 31-16


長居をして、悪かったね。」

(聖は、そう言うと。
まるですっきりした様に。

さっと席を立ちあがった。)

「失礼いたします。 誠司様。」

(深々と礼を述べた橘は、黒の燕尾服を翻し。 聖の後を追った。)

(目の前に流れる、バラの香りと。 派手な真っ白なスーツの裾を見つめながら、
誠司は、純白のスーツに、煌めく聖の。 いくつもの金の装飾に瞬いた。)

スッ

(後から席を立ちあがる誠司が、何か言う前に。
二人の姿は、すでに淡い黄色の光を発する。 空間の扉の中に、
消えていた。)

コオッ

ヒュオッ・・

キンッ

(誠司の目の前で、小さな音をたてて、扉は消えた。)

「さて、桜さんに電話をしなければ。」

(誠司は、再び、デスクの上の携帯を手に取った。)







『交渉』
Chapter31 End

Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ



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