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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter31 『交渉』 31-7


(誠司の言葉に、聖は感慨深く。 見つめた。)

「・・そうか。 どうしてそう思う?」

「勘です。」

(ただの勘だと言いながら。 誠司の瞳には、強い確信が込められていた。)

「勘・・かい?」

(聖は、金色の瞳を細め、微笑んだ。)

「僕には、あの純粋な子の持つ力と。

闇の恐ろしい力が・・、同じものだとは到底思えないだけです。」

「あなただって。 あの子を見れば、分かるはずです。」

(聖は、考えてもみなかった、
誠司の意外で。 とてもシンプルな意見を聞いた。)

『難しい上の奴らの解釈や。

科学的分析も、この人の言葉より。 説得力を持たない気さえする。』

「君は、面白い人だ。」

(聖は、微笑んだ。)

『彼の元にいれば、夏樹は心配ない。』

(聖は、再び、誠司に向き直った。)

「誠司君。 少し、昔の話が出たところで。 さて・・、ここで。

僕のもう一つの願いだ。」



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