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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter32 『柔軟』 32-12
『どうしましょう・・。 誠司さん・・。 だまっているなんて、大変ね。』
(桜はぐっと、気持ちを抑えた。)
「あの・・?」
(夏樹は、桜がまだ怒っているか、心配しているのではないかと思い、
不安そうに見たが。)
(次の瞬間、桜は満面の笑みで微笑んでいた。)
「さぁ!
落ち着いたら、さっそく、お部屋の中を案内するわね。」
「あら、後ろの方は?」
(桜は、玄関の外に居る。
長身の人影に気づいた。)
「失礼致します、申し遅れました。
私、夏樹様のお世話をさせて頂いております。」
「執事の菖蒲と申します。」
(菖蒲は、玄関の前に進み出て。
左手を胸に当て、桜に丁寧にお辞儀した。)
(玄関の灯りの下で、黒の燕尾服が艶やかに光る。)
「まぁ・・!」
「執事さん?」
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