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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter32 『柔軟』 32-13


(桜は興味深げに菖蒲を見つめた。)

(夏樹は、そこで。
自分が、菖蒲に注意を払っていなかった事に気付いた。)

「・・!」

(夏樹は小声で、菖蒲に耳打ちした。)

「(菖蒲っ!/// 何、普通に挨拶してるんだよっ!)」

「(普通の人は、執事とか。)」

「(側にいないからっ!///;)」

「はっ・・!

すみませんっ。 夏樹様っ。」

(菖蒲は慌てたが、桜は微笑んでいた。)

「ふふふっ。」

(桜は、菖蒲のサラサラと流れる髪、整った様子に
穏やかな風貌を見て。 微笑んだ。)

「素敵で、優しそうな執事さんね。」

(桜は紫苑に微笑んだ。)

「私たちにも、居たら良いのに。」

「うん! わたしもそう思うの〜。」

(紫苑は微笑んだ。)



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