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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter33 『紺色の瞳』 33-1
ガチャッ
キイッ
(夏樹は、桜から受け取った鍵を手に、
自分の住むアパートの玄関を開けた。)
(アパートの中は、桜が灯してくれていた明かりに、
すでに、温かに包まれていた。)
トッ
(見た目以上に広い、明るい木目の1階の玄関に
夏樹と、すぐ後ろに桜が居た。)
「まずは、1階から、案内するわね。」
(桜はそう言うと。 夏樹にスリッパを差し出した。)
「あ。 ありがとうございます。」
(夏樹は、礼を言いながら、玄関から上がった。)
「さて、すぐ左手に一つお部屋があるの。
小さいけれど、寝室にもなるわ。」
(桜はそう言って、玄関横の左手にあるドアを開けた。)
ガチャッ
「へぇ。」
(桜がつけてくれた部屋の明かりの中。 夏樹は部屋を覗いた。)
(たしかに、ベッドとクローゼットだけで、いっぱいになってしまいそうな。
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