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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter33 『紺色の瞳』 33-4


「そう!

お姉さんは、お料理上手なのね。」

(桜は、微笑んだ。)

「さて、次は、1階の奥ね。」

カタンッ

(二人は再び、廊下に出て、次第に狭くなるつきあたりへ向かった。)

「ここが1階の、お風呂とおトイレよ。」

「2階のより、少し狭いの。」

「2階の方が、湯船が広いから、ゆっくり入れるわ。」

(夏樹は、お風呂場を覗き。 それなら、こっちを自分用にしようと決めた。)

「それから。 逆に、2階にあるキッチンは、とても小さいの。

お湯を沸かしたり、簡単なお料理なら、そこでも十分だけどね。」

「2階へ案内するわね。」

「はい。」

(二人は、奥へ細く続く廊下を戻り。
再び玄関からすぐ前の。 2階へと続く、階段へ向かった。)

「少し急だから、足元に気を付けてね。」

「はい。」



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