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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter33 『紺色の瞳』 33-6


「ふふっ。 旦那さんよ。」

「とっても優しいの。 怖い人じゃないから、安心して。」

(夏樹は、その言葉を聞いて不安になった。)

『もし会えば。

・・さすがに、僕が住む事を。 反対するんじゃないだろうか?』

「さぁ、着いた。 2階は、右側に、お部屋が2つあるわ。

1つは少し小さいけれど。」

ガチャッ

「どうぞ。」

(二人は階段を上がり、右手側へ向かった。)

(桜は二つの部屋のドアを開き、夏樹を案内した。)

「ここは、キッチンの上あたりだから、窓からお庭が見えるわ。」

「こちら側をお部屋にしても良いし・・。」

「あとは、こちらね。」

(桜はそう言って、左手側を指さした。)

「左側にもう1部屋あるから、きっと、そちらでも良いわね。

そのお部屋に、小さなキッチンが付いているから。」

「それに。 遠くに、海が見えるわよ。」



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