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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter34 『そのままで良い』 34-3


(カスミが笑顔で応えた。)

「菖蒲さんをお待ちしているそうです。」

(スミレも微笑んだ。)

「そうですか、ありがとうございます。」

(菖蒲は、二人に礼を言うと。 エレベーターホールに向かおうと背を向けた。)

「あのっ、菖蒲さん。

夏樹様は・・。 しばらく戻られないのですか?」

「え?」

(菖蒲は、振り返り。 寂しそうな二人に向かい微笑んだ。)

「そんな事はありませんよ。

夏樹様は、FOTの活動に熱心です。 本部にもすぐ寄られますよ。

きっと。」

「本当ですか!///」

(二人は、たちまち、幸せそうな笑顔になった。)

『メイさんといい・・、カスミさん、スミレさんといい。』

『夏樹様の自覚が無いだけで、皆さんに思われてらっしゃる様ですね。』

(菖蒲は微笑みながら、ロビーを抜けた。)

トッ



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