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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter34 『そのままで良い』 34-6


トッ

(廊下の突き当たり。
月明かりの下で、菖蒲は。 大きな銀の扉の前で、立ち止まった。)

「ふぅ・・。」

(少し立ち止まった後、一呼吸置き、扉をノックした。)

コンコンッ

「失礼します。

菖蒲です。

ただ今戻りました。」

カチャッ

カチャカチャ カチャッ・・

キンッ

『!』

(扉の中で、幾つもの錠が開く音がした。)

「お入りなさい。

菖蒲さん。」

(扉の奥から、橘の声がした。)

***



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