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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter35 『遮るもの』 35-2
「そういや、夏っちゃん。 どうしたかな〜っ?」
「めちゃくちゃでっかい、闇のけはいだったっ!」
「電話してみよっかな〜?」
(静乃と桜が、遠く。 玄関先の、オレンジ色の街灯の下で話しているのを見てから。)
(数馬は、制服にアレンジし、付けたカラフルなポケットの中から。
携帯を探し出した。)
ジャララッ
(携帯に下げられたストラップや大きな飾りが、音をたてた。)
「数馬くんっ!」
「わっ!///」
(ポケットを探り、下を向いていた数馬は、目の前にいつの間にか戻って来ていた
蒲公英に気付かなかった。)
「っ! なんだよっ! ちびかっ。」
「びっくりさせんなって。」
「えへへ〜。」
(蒲公英は、楽しそうに笑っていた。)
「早く行けって。 こっちへ来んなっ! またしんぱいすんだろっ!」
(数馬は、玄関先の様子を横目で気にしながら。 蒲公英を追い払おうとした。)
「あ〜っ。 数馬くん。 それいいな〜っ。」
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