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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter35 『遮るもの』 35-5
「・・ほんとに?」
「ほんと!」
「そのバッチは、そーいう意味だよっ。」
(数馬は、カラフルな服に付いた、いくつものバッジをカチャカチャと鳴らしながら。
元気良く。 蒲公英の胸元のピンバッジを真っ直ぐに指さした。)
「それを付けてれば、みんなが助けてくれるっ。」
「お前、ちっこいからな〜。 すぐに闇にくわれちゃいそう・・。
いいか! ちびのことは、しかたね〜から。
このオレが守ってやるからなっ!」
「うん!」
(蒲公英は、笑顔で頷いた。)
***
トゥルルッ
(通信機の着信音に、夏樹は。
窓際に置かれた、机の側に寄った。)
パサッ
(手を伸ばし。
鞄から少し広げ始めた、机の上の風見市の資料の間から。
通信機を拾いだした。)
「ん・・? 数馬だ。」
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