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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter35 『遮るもの』 35-7


伝えていないんだ。』

『まいったな。』

『どこに居ても、同じなのは。

僕もそうかもしれないけれど・・。』

[「ぶぅ〜。」]

[「いつも、そう言うんじゃんか〜っ。

夏っちゃんのばか〜っ!」]

(夏樹は、机の上に、ちらかり始めている静乃からの資料を
横目で見て。
むくれる数馬の声に耳を傾けた。)

「ははっ。」

「ごめん、数馬。

今日は、悪かったよ。」

「明日、昼休みに会おう。」

[「ほんとにっ!

ぜ〜ったい、だかんねっ!」]

「ぜったいだ。」

(夏樹は、通信機を片手に微笑んだ。)

「数馬。」



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