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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter35 『遮るもの』 35-8


「何か。 あったか?」

(夏樹はふと、数馬に尋ねた。)

(数馬が自分に、会いたがっている様な気がしたからだ。)

[「!」]

(数馬は、一呼吸置いたあと、元気に答えた。)

[「夏っちゃんがいないから、オレ、つっまんないの〜っ!」]

「ははっ。」

「分かった。 分かった。」

「またな、数馬。」

(夏樹は、微笑みながら、通信機を切った。)

[「まったねー! 夏っちゃん!」]

ピッ

「ふぅ。」

「やっとゆっくり、読み始めたところだったんだけど・・。」

(夏樹は笑いながら、資料を手にし。
再び、ソファーに背中を横たえた。)

ピンポーンッ

(座ったと思った途端。
二階の玄関ベルが鳴った。)



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