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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter36 『はじまりの夜・ひとひら』 36-4


「夏樹様っ。 あの・・、

私は、どうすれば宜しいでしょうか?」

「は?」

「そんなの、知らないよ。」

「えっ、そんなっ・・。///」

(菖蒲は、慌てた。)

「こちらに、控えているわけにも、まいりませんし。」

(何やら困っている菖蒲に、夏樹は微笑んだ。)

「本部じゃないんだから。

ドアの外に立ってなくて良いんだから。」

「屋敷に戻るか、静乃さんのところに遊びに行けば良いだろう?」

「えっ・・。///」

「お休み。 菖蒲。」

キイッ

バタンッ

(菖蒲は、閉じた二階の玄関ドアを見つめ。
寂しげに背を向けた。)

「まるで独り立ちされてしまった様で、何だか寂しいですね。」



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