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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter36 『はじまりの夜・ひとひら』 36-6
『まだ、起きてるよな。』
(玄関横に、幾つも並ぶ窓から。
部屋の明かりが漏れるのを見て、
夏樹は、ドアベルに指を伸ばした。)
『いや・・。
待て、でも。 いくら隣だからって、
女の子の部屋だ。』
(ドアには、可愛らしい『SHION』と書かれたプレートか下がっていた。)
『今日はやめておこう。 明日、学校で会うんだし・・。』
(夏樹は、思い直し。
玄関から、自分の部屋に戻った。)
キイッ
トットッ
(可動式の書棚や、奥にあるベッド。 窓際の机と椅子。
こぢんまりとして居心地の良い部屋を見渡し。
夏樹は部屋を横切り。
ベランダへ続く、突きあたりの窓へ向かった。)
カサッ
(机の上や、床には。
資料がいくつか散らばり。 本部の自室と変わらない様子になっている。)
「ここに、ボードを持ってくれば良いかな?」
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