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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter39 『やってみる』 39-1


***

「うう〜ん。 開けても良いのかな??」

「・・制服を、あずかったし・・。」

「朝ご飯は、ごちそうするって。 ママが言ってたし・・。」

(紫苑は、夏樹の部屋がある。
隣の棟のアパートの、二階の玄関扉の前で、先ほどから5分程、
立ち止まって考え込んでいた。)

チャリッ

(紫苑の手には、千波から預かった夏樹の真新しい制服と。
夏樹の部屋の合い鍵。 そして、千波からのかわいらしいメモ用紙が握られていた。)

“紫苑ちゃんへv

おはよう〜vv 昨日はありがとう!

今度、お詫びに何かごちそうするね♪v

紫苑ちゃんの制服と、夏樹の新しい制服を送りますv

PS
夏樹は、起こさないとぜ〜ったい起きないので、起こしてあげてくださいv

ピンポンで起きないと思うのv

千波よりv”

(紫苑は、幾度か千波のメモを読み返し、
明るい茶色の瞳で瞬きした。)

「どうしよう〜っ///」



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